椿姫のポスター

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今年の椿。
 
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つぼみのまま落ちたものもたくさんあったけど、この子たちは無事に咲きました。
 
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これは道路沿いの椿。
 
 
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椿姫 
 
アールヌーヴォーを代表する芸儒家であるミュシャが、女優・サラ・ベルナールのために制作した、≪ジスモンダ≫に続く二枚目のポスター。
 
 …ヒロインが身につける衣装は白一色の清楚ないでたちである。背景全体をおおう星も、ロマンティックな雰囲気をよりいっそう醸し出す。≪ジスモンダ≫の右手で捧げるようにしてもつ棕櫚の花の代わりに、≪椿姫≫では左手で摘むようにしてもつ白い椿が画面下に描かれている(アメリカ巡業用のポスターでは、花は赤く塗られている)。≪ジスモンダ≫の見上げるような眼差しとは対照的に、≪椿姫≫はやや伏目がちである。この面差しはヒロインの性格をたくまずして表現しているようだ。印象的な面影と衣装の白さが見る人に深い感銘をあたえたらしい。(中略)
ミュシャがデザインした≪椿姫≫のポスターは、ルネサンス劇場が1896年の秋シーズンに上演したときに制作されたもの。しかしその頃には、デュマが原作を発表してから半世紀がすぎていたから、『椿姫』は昔の衣装を着けて演じる時代劇のように思われていた。そこでサラ・ベルナールは同時代の衣装で演じることを思いつき、その舞台衣装のデザインもミュシャに依頼した。 」(アルフォンス・ミュシャ「生涯と芸術」展 1995-97)
 
ロマンティックな時代の、ロマンティックな衣装。
装飾的なこのポスター。
これを見て、劇場に足を運びたくならない、ワケが無い。
彼女の舞台をナマで観た人は、なんて幸運だったんだろう。
 
 
赤くて大きな、ぼってりした椿も好きだなと思って、通勤途中、ひと様のお宅の椿を見ていますが、このような清楚な白い椿もいいですよね。
 
もうじき桜の季節がやってきます。
今のうちに、今年の椿や梅を見ておくことにしよう。