「火鼠の皮衣」の材料 「竹取物語」から

少し以前。
試験勉強の中、参考程度に見ていた「アスベスト」の記事や写真。その中に気になる記述が。
 
 
「それから、紀元前数百年前に、エジプトでは、ミイラを腐敗から防止する目的で石綿の布を使っていたということです。
日本では、文献で石綿が出てきたのは「竹取物語」の火ネズミの皮衣という言葉で出てきた言葉が最初だろうと言われています」
「平成18年度札幌市アスベスト飛散防止対策推進月間 札幌市アスベストセミナー 平成18年9月14日(木)
アスベストによる健康障害とその予防」 講師 岩見沢労災病院副院長 木村清延先生
 
 
 早速調べてみると(勉強中断)、マルコ・ポーロによる『東方見聞録』の、「サラマンダーの皮」と呼ばれる鉱物の話や、我が国の平賀源内が秩父山中で発見した石綿を布にし、中国の『捜神記』の火浣布になぞらえて、同名で江戸幕府に献上したという話が出てきました。
中国では、の時代に征服した西戎からの貢ぎ物として石綿の布が入ってきて、火に投じると汚れだけが燃えてきれいになることから火浣布(火で洗える布)と呼ばれ、珍重されていた。」(Wikipedia)
 
 「唐土にある火鼠の裘(かわごろも)を賜へ。」とは『竹取物語』の中の言葉ですが、「燃えない布」は現地で本当に実在した、ということなのでしょうか。
現在では人体に大きな影響があることが判明しているアスベスト…。やはりこの世の中に「万能なもの」なんて無い、という気がします。