今日は桃の節句。ひな祭りですね。
昔、ホームステイ先に、ミニチュアのひな飾りのセットがありまして。
前にいた日本人の男の子からのお土産だったのですが、ステイ先の男の子に、「これ何?」と菱餅を指して訊かれました。
当然、私は「お餅。食べ物です」と答えたのですが、それ止まり。
なぜ三色なのか、そしてそれにどんな意味があるのか、情けないことに全く答えられませんでした。
てわけで、今日リベンジ(?)。
今度はちゃんと答えられるように。
Hishi-mochi is a diamond-shaped mochi and represents peach leaves. The colours used in the hishi-mochi also have meanings. White thymbolizes purity. Red thymbolizes protection against evil and green represents health.
ひしもちはひし形になっていますが、これは桃の花を表すともいわれています。そして、ひしもちの色の、白は清浄、赤(紅)は魔よけ、緑は健康を意味します。
(『英語でしゃべらナイト MANNERS 英語で知る日本のマナー』)
(『英語でしゃべらナイト MANNERS 英語で知る日本のマナー』)
地方によっては色の種類が違ったり、色や形の由来も諸説あるようですが、英語でガイドをする時はこれを参考にするかも。
で、「緑」、というと、私などは「若草」とか、「新芽」といった若々しい生命力を感じさせるものを思い浮かべますが、英語で
green-eyed monster (緑の目をした怪物)
と言えば、「嫉妬」のことですよね。
She is green with envy.
彼女は嫉妬心にかられている。
He is as green as grass.
彼はまったくの世間知らずだ。
彼はまったくの世間知らずだ。
(『つい人に話したくなる英語のおもしろ雑学 200連発!』 イングリッシュ倶楽部編)
「嫉妬」以外にも「青臭い」など、必ずしも好いイメージではありません。国によってかなり違いますよね。
嫉妬に燃えるキルケ (1892年)
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
恋するグラウコスに拒絶され、激昂した魔女キルケは、「恋敵」であるスキュラに呪いをかける。
スキュラが好んで水浴びをする入江の水に毒薬を注ぎ込み、呪文を唱えるキルケ。
その水を浴びたスキュラは、奇怪な姿の怪物となってしまう。
この嫉妬に燃えるキルケの波打つ髪。
緑がかった衣装、そして毒薬。なかなかの迫力です。
うーん。体に悪そうな色だなあ。って、そりゃ毒薬だからね。