腰巻きの下の、

修理に出していた靴が戻って来ました。
 
そんなに酷使したつもりは無いのに、爪先の皮が剥げ、踵はすり減り…と可哀想な状態でしたが、ぱっと見にはかなりいい感じに仕上がっています。
 
てわけで、現在次の靴も入院中。
 
新しい靴も欲しいなーと思うのですが、今いる子たちをもうしばらく大事に使ってあげたい。
あ、でも本当は欲しい。
自分でも呆れるくらい、尽きぬ物欲。
 
ちょうど、『やんごとなき姫君たちのトイレ』(桐生操著 角川文庫)を読み返していて、
「靴」→「足」→「脛」→「股」
と連想(笑)。

P240 「究極のチラリズム
 
元禄時代や江戸時代、男性を悩殺するための「チラリズム」の小道具として、「腰巻き」が挙げられています。
最初は白無地だったそうですが、18世紀初めから鮮やかな赤の腰巻きが流行したそうです。
その発祥について述べた後、
 
いずれにしても遊女たちは、この赤という色が、男心をことのほかそそるということを発見したのであろう。やがて赤い腰巻きが大流行し、江戸時代の公衆風呂で、湯女(ゆな)が赤い湯文字一枚でサービスしたのを全盛に、しだいに赤い腰巻きは、町家の女性たちのあいだにまで広まっていった。

美しいものを身に着けたら他人に自慢したくなる。これはいつの時代でも一緒だよね。
腰巻き一枚だけで魅せるエロチシズムに限界を感じたら、今度はさらにエスカレート。
 
町女たちは、通りを歩くときわざと裾がひるがえるようにして、真っ白な脛を見せつけた。」
 
この技も古今東西そんなに変わらない。
 
「脛を見せるようになったら、あとは股を見せるまでもう一歩だ。ついに町女たちは、股に白粉を塗って肌化粧までするようになったという。
 
そしてその股を見せるのに使われた技。
 
通りで向こうからいい男が歩いてくるのを横目で見ながら、わざとつまずいて転んでみせるようなこともたびたびだったという。

…やるぅ。
 
てか、ケガしたんじゃない?
 
まぁ、お目当てのいい男とお近付きになれるのであれば、「このくらい」はやる価値あるか。
 
ヘタすると、無視されて終わり、ってこともあるだろうけどね。
 
 
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これはちょーちっちゃい陶器のサンダル。
オランダの民芸品でーす。