映画「DIVA」

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DVDの解説:「国際的麻薬・売春組織、その内幕を暴露したテープの行方を追い警察、組織、そして組織の放った殺し屋たちが暗躍する。テープはひょんな偶然から若い郵便配達夫ジュールの袋の中へ。何も知らない彼に忍び寄ったのは意外にも海賊盤レコードの闇グループだった。ジュールは美貌の天才オペラ歌手シンシア・ホーキンスに心酔するあまり、決してレコードを出さない彼女のコンサートを盗み録りしていたのだった。<女神(ディーバ)>の幻の歌声に操られるが如く2本のテープを手にパリ中を逃げ惑うジュール。シンシアとの純粋な恋の芽生え。そして不思議なカップルとの出会い…。絡まり合った事件サスペンスに今、意外な終止符が打たれる。」

1981年フランス映画
監督・脚本:ジャン=ジャック・べネックス
音楽:ウラジミール・コスマ
出演:リシャール・ボーランジェ(ゴロディッシュ)
   フレデリックアンドレイ(ジュール)
   ウィルヘルメニア・フェルナンデス(シンシア・ホーキンス)
   チュイ・アン・リュー(アルバ)

原作と違ってジュールが「郵便配達夫」であるとか、金髪美少女のアルバが小悪魔的な「ベトナム人の少女」であるとか、幾つか大きな違いがありますが、これはこれで有りだと思います。ジュールやゴロディッシュはほぼイメージ通りですね。妖艶なロリータ・アルバは、原作より映画の彼女の方が好きです。金髪の仏人美少女も勿論良いのですが、ビジュアル的なインパクトはこちらの方が強いでしょう。

アメリカ映画のテンポに慣れてしまっているせいか、物語の展開は何となく“スロー”な感じがします。
しかし!ジュールのアパートの内装、彼がバイクで逃げ回るパリの街、シンシアのリサイタル、ジュールとシンシアが散歩する凱旋門…やっぱり何度も観返したくなるシーンが「DIVA」には沢山あります。
刑事から逃げるジュールが降りるメトロの駅がオペラ座…って、これはネラってるよね、と思いながらも観ちゃう(笑)。コンコルド広場に凱旋門。その他にも随所に「おお、ここは!」と言う所が使われていて、そのままパリの名所案内みたい。

ウラジミール・コスマによる音楽も素敵です(^^)。